車のサブスクで事故!契約や修理代はどうなる?全損だと違約金がかかるの?

車のサブスク基礎知識

『車のサブスクって事故ったらどうなるの?』
『全損や廃車になったら強制解約になるって本当?』
『事故で傷がついたら修理費用は誰が払うの?』

車のサブスクを利用するうえで事故に遭ったときのことを心配される方は多いのではないでしょうか。

「契約はどうなるのか?」「どう対応すればいいのか?」事故にあった時どうなるのか不安で契約を迷われている方もいらっしゃるでしょう。

結論を先にいうと、全損・廃車の場合は強制解約、修理して走行可能ならば契約は継続となります。

当記事では、車のサブスクで事故を起こした場合の契約や対応について紹介します。

近年サブスクがブームということもあり、カーリースも「サブスク」と表現されることが増えています。車のサブスクもカーリースも月々定額で自由にクルマを使えるという点には変わりありません。そのため、当サイトでは基本的に車のサブスクに統一し解説しています。厳密に言うと両者には違いがあるので、サービスを選ぶ際は提供内容をよく比較検討したうえで決めることをお勧めします。

車のサブスクとカーリースの違いについてはこちらの記事をご参照ください。

車のサブスクで事故ると契約はどうなる?

車のサブスクの車で事故を起こした場合、契約は全損か走行可能かどうかによって対応が変わります。

全損や走行不能の場合は、その時点で契約は強制解約となり違約金が発生します。

一方、修理して走行可能であれば契約はそのまま続行となります。

全損、走行不能の場合は強制解約。違約金がかかる

事故でリース車が全損、走行不能になった場合、契約は強制終了となり違約金を支払わなければいけません。要するに中途解約になるということです。

月々のリース料金は、契約終了時の残価などを考慮して決められるため、契約期間中にリース車が全損・廃車となった場合は、「残期間のリース料金相当分+残価」を違約金としてリース会社に支払うことになります。

例)月々3万円で5年間のリース契約で残価設定30万円、残りの期間2年で全損した場合の違約金

残りの期間のリース料金相当分:3万円×12ヶ月×2年=72万円

残価:30万円

違約金:72万円+30万円=102万円

ただし上記は一例であり、リース会社によっては事務手数料解約手数料なども上乗せになることもあります。中途解約による解約金・違約金の計算方法はリース会社ごとに違うので必ず確認しておきましょう。

仮に不可抗力の事故であっても廃車では使いものにならなくなってしまうので、リース会社がその分の損害を被ることに変わりはありません。そのため、強制解約となり違約金を払う必要があります。

さらに違約金は一括払いが原則となります。ほとんどのリース会社は分割対応はしていませんので注意してください。

自動車保険(任意保険)によっては、違約金をカバーできるものもあるので万が一に備えて加入しておくと安心でしょう。

車のサブスクの事故で「一部破損」は修理で契約続行になる

事故でクルマの一部が破損した場合、修理して走行可能になるのであればリース契約は続行です。強制解約になるわけではないので違約金や解約金はかかりません。

ただし、修理費用はリース料金に含まれていないので自己負担となります。

また、修理する場合はリース会社に連絡し指示を仰ぎましょう。車を修理するかどうかはリース会社が判断し、修理はリース会社が指定・提携する整備工場で行わなければいけません。自分で勝手に修理すると契約違となるので注意しましょう。

自動車保険は修理費用をカバーできるので加入しておくと良いでしょう。

車のサブスクでの事故に備える。契約前にすべき3つのこと

クルマの事故は誰にも予想できません。どんなに注意深く運転していても事故に遭う可能性はあります。

そこで、車のサブスクでの万が一の事故に備えておく必要があります。

  1. 契約内容の確認
  2. 車のサブスク専用の任意保険に加入する
  3. メンテナンスプラン加入で事故を防ぐ

それぞれ詳しく解説していきます。

1.契約内容の確認

車のサブスクの契約では様々な内容が網羅されており、事故を起こした場合についても規定されています。事故を起こしたときはリース会社への連絡は契約内容にほぼ間違いなく盛り込まれています

連絡を怠った場合は契約違反となります。もらい事故だったとしてもリース会社への連絡は必須です。

また、全損の場合は強制解約となり違約金を払いますが、対応や精算方法はリース会社によって異なります。契約内容は確認しておくべきです。

規約には細かく書かれているため目を通さないという方も多いですが、それは危険です。事故に遭うリスクは誰にも存在し、いくら自分が安全運転を心がけていても事故は起こらないとは言い切れないのです。

自分も事故の当事者になる可能性があるということを認識し、もしものときに困らないように契約内容はきちんと確認しておくようにしましょう。

2.車のサブスク専用の任意保険(自動車保険)に加入する

マイカーの場合でもそうですが、車のサブスクの場合は特に任意保険(自動車保険)に加入することを強くおすすめします。

対人・対物補償はもちろんですが、車両保険に加入すれば事故を起こしたときの修理代も保険で対応できます

ただし、一般的な任意保険では全損などによる中途解約費用(違約金)はカバーできません

そこでおすすめしたいのが車のサブスク専用の任意保険(リースカー車両費用特約付き)です。専用の任意保険であれば、中途解約の違約金を限度に補償されるので自己負担は発生せず、安心してカーライフをおくれます

一部のリース会社はリース契約とセットで専用の任意保険が含まれています。保険契約の手間がかからず保険等級や運転年数に関係なく定額で利用できるメリットがありますので、別途保険会社と任意保険の契約をするのは面倒という方は検討されてみてはどうでしょうか。

車のサブスクのリース料金には自賠責保険が含まれています。しかし、自賠責保険で補償されるのは「対人賠償」のみです。事故による車の破損や建物などの破損、自分が損傷した場合は補償対象外のため自己負担となります。自賠責保険でカバーできない部分の補償を補うためにも任意保険には加入しておくと良いでしょう。

3.メンテナンスプラン加入で事故を防ぐ

事故が発生する原因は様々ですが、その一つにメンテナンス不足による車の不良があげられます。

それを防ぐためにも定期的なメンテナンスを行うことは必要です。メンテナンスプランに加入すれば、クルマの状態管理はリース会社にお任せ。クルマに詳しくないという方でも事故の可能性を減らすことができます。

標準でメンテナンスプランが含まれているところもあれば、オプション加入となっているところもあります。忘れずに加入しておくようにしましょう。

車のサブスクの事故で使える3つの保険

車のサブスクでの事故で使える保険は主に3つあります。

  1. 自賠責保険
  2. 車両保険
  3. 対物賠償保険

補償範囲と補償金額が変わってくるので、それぞれの保険についてきちんと抑えておきましょう。

1.自賠責保険

自賠責保険は強制保険とも言われており、すべての自動車は自賠責保険に加入することが義務付けられています。車のサブスクでは、標準でコミコミになっているので別途で加入手続きする必要はありません。

自賠責保険は自動車事故の被害者救済を目的としており、補償される範囲は「対人事故の賠償損害のみ」となります。事故で相手にケガをさせたり、死亡させてしまった場合に相手の治療費や遺族への慰謝料が補償されます。

モノ・運転者・同乗者は補償されません。

支払限度額は被害に遭われた方1名に付き次の通りとなります。

死亡による損害 最高3000万円
後遺障害による損害 最高4000万円
傷害による損害 最高120万円

自賠責保険の保険料はどの保険会社でも一律となります。下表が自賠責保険の保険料となります。

車種 60ヶ月 48ヶ月 36ヶ月 24ヶ月
自家用自動車 23,690円 17,650円
軽自動車 23,520円 17,540円

※2023年4月1日以降始期の場合

2.車両保険

車両保険は任意保険(自動車保険)の補償の1つです。車両保険は契約している車が衝突や接触などによって損傷した場合に、その修理費用などを補償してくれる保険です。

対象になる事故例は以下のような場合です。

  • 車同士が衝突し、契約車両が損傷した
  • 契約車両に落書き、いたずらされた
  • 火災により契約車両に損害があった
  • 外部から物が飛んできて、契約車両に傷がついた
  • 車庫入れに失敗して契約車両こすった
  • 契約車両があて逃げされた
  • 契約車両が盗難にあった

支払われる保険金額は損害の状態によって異なります。盗難されて見つからなかった場合や修理費が時価額を超えるような場合は「全損」、それ以外は分損とされます。全損の場合は保険金額または時価額が支払われ、分損時は修理費から自己負担額を引いた金額が支払われます。

『車両保険は必要?』『必要ないんじゃないの?』という意見もありますが、結論は車両保険は必要だと言えます。

相手方が任意保険に加入していれば相手の対物賠償から保険金が支払われますが、事故には過失割合がありますので、自分の過失割合分までは相手方から支払われないからです。車両保険があれば自分の過失割合分も保険金が支払われるのです。

車のサブスクでは車の修理費用は契約者負担となります。車の修理費用は高額になることもあるので、急な出費に備えるためにも車両保険を付けることをおすすめします。

私もヴォクシーで事故を起こしたときの修理費用は27万円と高額でした。損傷の程度は軽微でしたがそれでも高額です。保険のおかけで自己負担は5万円で済みましたよ。

↓ヴォクシーの修理費用の見積書↓

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【体験談】KINTOで事故って修理。修理費27万円が5万円で済みました

3.対物賠償保険

対物賠償保険は他人の車やモノを損傷してしまった場合の補償です。法律上の損害賠償責任を負う場合に、1事故について保険金額(契約時に設定した金額)を限度に保険金が支払われます。

車の事故による物損額は、死亡・後遺症賠償額と比べると全体的に金額は低めですが、直接損害だけでなく間接損害によっては補償金額はかなり大きくなってしまうこともあります

直接損害…車の修理費用、建物の修理費用、レッカー費用、ガードレール・道路などの補修費用など
間接損害…商業用車両の逸失利益、商業施設の逸失利益、従業員の給与など

以下は対物事故における認定総損害額が高額となった判例です。

認定総損害額 被害物件 半例年月 裁判所
2億6,135万円 積荷(呉服、洋服、毛皮など) 平成6年7月19日 神戸地裁
1億3,450万円 パチンコ店 平成8年7月17日 東京地裁
1億2,036万円 電車、踏切 昭和55年7月18日 福岡地裁

上記のような高額判例は稀なケースかも知れませんが、賠償額が1,000万円を超えるような事故は決して珍しくありません。もしもの時に役立ってこその保険ですから、対物賠償保険の保険金額は「無制限」に設定しておきましょう。

事故に備えられる安心の車のサブスク「トヨタKINTO(キント)」


出典:KINTO

車のサブスクを利用するうえで事故にあった場合のリスクを知っておくことは非常に重要なこと。とはいえ、ご自身で事故に備えて様々な対策を取らなければいけないのは正直面倒だという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

面倒な手続きなしで事故時のリスクを最小限に抑えられる車のサブスクをお求めなら、トヨタの車サブスクリプション「KINTO」がおすすめです。

KINTOは標準で任意保険(自動車保険)を付帯。充実の補償内容で事故やトラブルが起きてもしっかりカバー。

KINTOの任意保険の補償内容は次の通り。


出典:KINTO

また、KINTOは契約中に事故で全損・廃車になっても安心。その理由は3つあります。

  1. 残期間分のリース料と残価の支払いなし
  2. 違約金なしで中途解約OK
  3. 30日間は代車(レンタカー)が無料で使える

KINTOの任意保険は補償として「リースカー車両費用保険特約」がついています。全損事故の場合、保険会社からKINTOに対して保険金の支払いがあるので契約者の自己負担はありません。

また、クルマが廃車になったとしてもすぐにクルマが必要という場合もあります。たとえば通勤で車を使っていると、事故で車が使えなくなったのなら通勤用のクルマを調達しなければなりません。そのような場合でも、KINTOなら代車(レンタカー)を30日間無料で使えるので安心。事故で中途解約になっていたとしても最大30日間は代車が無料で利用できます。

他にも「弁護士費用特約付き」「ロードアシスト」「事故現場アシスト」など契約率の高い人気の特約があらかじめセットされています。

KINTOの任意保険は家族や友人が運転しても補償されます年齢による運転の制限もありません。


出典:KINTO

以上のように、KINTOは事故時も費用面で不安な思いをすることがありません。

そして、KINTOの任意保険は「年齢・等級・免許証の色」も関係なし、誰でも同じ金額。事故を起こして保険を使っても月額料金は変わりません。KINTOに申し込めば納車時には保険が適用されるので面倒な手続きは一切不要です。

KINTOにセットされている任意保険は事故やケガの補償をフルサポート。事故時のことを考えず安心してクルマを使用できます。

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車のサブスクで事故ったときの対応と注意点

事故を起こした場合の対応手順

リース車で事故にあった場合のとるべき対応の手順を確認しておきましょう。

基本的にはマイカーでも車のサブスクでも同じような手続きを取ります。

1.車を安全な場所へ移動させる

路肩などに車を停めます。後続車の追突防止のためハザードランプをつけてください。

2.けが人の救護

けが人がいる場合は救急車を呼び救護措置をとります。

3.警察に連絡

軽微な事故であっても交通事故の際は警察への届け出が義務付けられています。警察官の現場到着を待ちましょう。

※事故時の警察への連絡は道路交通法で定められた義務です。また、発行してもらう事故証明書は修理や保険金の請求などで必要になるので、必ず警察に連絡しましょう。

4.相手方の連絡先を確認

相手がいる場合は相手の連絡先、保険会社、クルマのナンバーなどの確認をするなど情報交換をします。くれぐれも現場での示談交渉はしないでください

5.保険会社へ連絡

任意保険に加入している場合は保険会社(もしくは代理店)へ連絡をします。

6.リース会社へ連絡

リース契約では「事故にあった場合は連絡すること」が義務付けられています。その後の対応をスムーズに進めるためにも必須です。

7.事故状況の記録をする

事故を起こしたときの状況はどうだったか、近くに目撃者はいないかなど状況を記録しておきます。

事故対応時7つの注意点

1.リース会社への連絡は必須

消防や警察、保険会社への連絡はマイカーで事故を起こした場合と同じですが、車のサブスクの場合はリース会社への連絡してください。

2.負傷者がいる場合は救護を最優先

道交法によって負傷者の救護が定められています。これは運転者の義務です。負傷の程度を確認して救急車を呼びましょう。

目立った外傷がなかったとしても、あとから症状が現れるケースもあるので自己判断せずに119番に連絡します。

3.事故の記録をとる

事故状況をスマホなどで撮影したり、ドラレコの記録映像が上書きにされないように電源コードを抜くもしくはSDカードを取り出しましょう。相手のいる事故の場合、過失割合によって賠償金額と保険料が変わってくるので、事故現場の記録は必須です。

4.謝罪をすること

相手がいる場合は謝罪を忘れずに行ってください。誠意を示すことで示談交渉を円滑に進められることにもつながります。

5.当事者間での示談交渉は絶対にしない

当事者間で示談交渉するのは絶対やめましょう。トラブルに発展する可能性が高く、労力と時間を要するので、保険会社を通して話し合いをしましょう。

6.もらい事故でもリース会社への連絡は必要

相手に過失がある「もらい事故」の場合も、警察やリース会社への連絡は必要です。

7.病院へ行き診察を受ける

自覚症状がなくても必ず病院で診察を受けましょう。損害賠償請求には診断書が必要です。できれば事故を起こしたその日のうちに病院へ行くようにしてください。

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まとめ

車のサブスクでは事故で全損・廃車となった場合、強制解約となり違約金や解約金を支払うリスクがあります。そのような事態に備えるためにも専用の自動車保険へ加入しておくと安心です。

一部破損で修理すれば走行可能であれば契約はそのまま続行となります。修理代は契約者の自己負担となるので、自動車保険には加入しておくのが良いでしょう。

車を運転する以上、事故にある可能性は必ずあります。いざ、自分が当事者となった時、慌てず冷静に対応できるようやらなければいけない行動をあらかじめ確認しておくといいでしょう。

事故を起こしたときは警察や消防(救急)への連絡はもちろんですが、契約しているリース会社への連絡も忘れず行います。これを怠ることは契約違反となりますので忘れないようにしましょう。

車のサブスクの事故に関するよくある質問

Q:車のサブスクで事故るとクルマの査定額に影響しますか

A:事故車となったことで契約終了後の査定に影響する可能性はあります。傷やへこみを修理したとしても、プロの目から見れば修理したかどうかはカンタンにバレてしまいます。そもそも、事故を起こした場合はリース会社へ報告する義務があり、その時点で事故車扱いになるので、査定額は下がることを覚悟したほうがいいです。

Q:車のサブスクで事故を起こしたら勝手に修理してもいいの?

A:修理はリース会社指定の整備工場で行うのが原則となります。勝手な判断で指定工場ではない別の工場で持ち込み修理することは契約違反となり、追加料金が発生する可能性があるので気をつけてください。

Q:車のサブスクでも事故の修理代金は自分で負担するの?

A:リース料金に修理費用は含まれていませんので利用者の自己負担となります。ただし、任意保険に加入している場合は保険で賄うことは可能です。また、事故で全損となった場合の強制解約による違約金も任意保険でカバーすることができます。車のサブスクを利用するのであれば任意保険(リース専用の任意保険)に加入することをおすすめします。

Q:車のサブスクの月額利用料に任意保険は含まれているの?

A:一般的な車のサブスク・車のサブスクはリース料金に任意保険は含まれていません。一部の自動車ディーラー系(トヨタKINTOや三菱ウルトラマイカープランなど)であれば、リース料金に任意保険も含まれているので、面倒な手続きなしで契約したいという場合はこれらのサービスを選ぶのがいいでしょう。

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