『自己破産しても車のサブスクは利用できるの?』
『昔、任意整理したけどリースの審査に影響するのかな?』
『そもそもカーリースって審査ないから債務整理してもバレないでしょ?』
車のサブスク(カーリース)※を利用するためには、審査に通らなければいけません。過去に自己破産や任意整理などの債務整理の経験があってもサブスクを利用することができるのでしょうか。※カーリースと車のサブスクは同じサービスです。
結論を先にいうと、債務整理をしても条件次第では車のサブスクを利用できる可能性はあります。
当記事では、自己破産などの債務整理経験があっても車のサブスクを利用する方法について解説します。
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自己破産(債務整理)しても車のサブスク(カーリース)は利用できる?
車のサブスク(カーリース)は、リース会社が所有する新車に月額料金を支払うことで乗ることができるサービスです。クルマを購入するよりもハードルが低く利便性が高いのが特徴ですが、カーローンと同じように審査を受ける必要があります。
リース会社によって審査基準は異なりますし、「自己破産(債務整理)したらリース契約してはいけない」という法律もないので、自己破産したら絶対に車のサブスクを利用できないというわけではありません。
とは言え、自己破産を含む債務整理をすると一定期間(5年~10年)経過しないと審査に通るのは難しいです。
債務整理したということは「借りたお金をきちんと返さなかった」ということですから、リース会社としてはそのような人とリース契約すると「毎月の利用料金を払ってもらえないかもしれない」と判断するため審査落ちする可能性が高いです。
繰り返しになりますが、自己破産や債務整理したら絶対にリース契約できないわけではなく、年収など他の事情次第ではリース契約を結べる可能性はあります。
債務整理したことはバレる!
車のサブスク(カーリース)の審査で、
『自己破産したことを黙っていればバレないでしょ?』
と思われるかもしれませんが、自己破産など債務整理をすると信用情報機関に事故情報として登録されるため審査で必ずバレます。
この事故情報は、いわゆるブラックリストと呼ばれるもので一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
審査を行う会社は信用情報機関に加盟しているため、照会をかけることで申込者の債務整理の有無をいともカンタンに知ることができるのです。
【信用情報と信用情報機関について】
信用情報とは、信用情報機関に登録された個人の信用取引に関する取引事実のこと。氏名、生年月日など個人を特定する情報のほか、ローンやクレジットの申し込み・契約・返済・支払状況、借入残高などが信用情報として扱われます。
信用取引…個人の信用をもとに行われる取引のこと。ローンやクレジットを利用した買い物や分割払いで契約・購入する方法が信用取引にあたります。
信用情報機関とは、信用情報を、加盟するローン会社・クレジット会社から収集・管理し、加盟する会社からの照会に応じて情報提供する機関です。開示請求手続きすることで自分の信用情報を確認することもできます。
信用情報機関は「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社日本信用情報機構(JICC)」「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」の3つあります。
事故情報(ブラックリト)はいつ消えるの?
『じゃあ、自己破産したら一生リースの審査に通らないの?』
『ブラックリトって一度載ったらずっと残るの?』
と不安に思われるかもしれませんが、事故情報(ブラックリト)は信用情報機関に永久的に残り続けるわけではありません。
債務整理すると、完済から5年~10年間信用情報機関に載ることになります。一定期間経過すれば事故情報は消えます。
事故情報の登録期間は各信用情報機関によって異なります。
CIC | JICC | KSC | |
---|---|---|---|
債務整理 (任意整理・個人再生 ・自己破産) |
5年 | 5年 | 5~10年 |
長期延滞 | 延滞解消から5年 | 延滞解消から5年 | 5年 |
代位弁済 | 5年 | 5年 | 5年 |
契約解除 | 5年 | 5年 | 5年 |
上記の保管期間中は車のサブスクの審査に通過するのは難しいと思ってください。
また、事故情報は債務整理だけではありません。延滞や契約解除になった場合でも登録されるので注意してください。
事故情報(ブラックリスト)が消えているか信用情報機関に確認する
過去に債務整理(自己破産・任意整理・個人再生)して、事故情報が消えているかどうかは3社の信用情報機関に開示請求することで確認できます。
金融会社によって事故情報を登録するタイミングが異なるので、自分では事故情報が消えていると思っていても残っている場合もあれば、その逆もあり得ます。
結局の所、事故情報が消えているかどうかは情報開示請求して確認しないとわかりません。
『債務整理して5年ぐらい経つけどブラックリストが消えてるか知りたい』
『債務整理はしてないけど信用情報に問題があるかもしれない』
という方は、車のサブスクの審査申し込みする前に、一度自分の信用情報を確認されることをおすすめします。
信用情報開示の請求方法
信用情報の開示請求には次のような方法があります。
- スマホ・パソコン
- 郵送
- 窓口で直接
各信用情報機関ごとに手続方法が異なるので、よく確認したうえで請求してください。
例として、CICでスマートフォンによる開示方法を紹介します。
出典:CIC
このように、スマホを使って開示請求が可能です。
信用情報の開示請求には手数料(1,000円前後)が必要です。
事故情報が消えても同じ金融会社の利用は避けること
車のサブスク(カーリース)の審査を行うのは、リース会社と提携する金融会社です。
主に信販会社※と提携しており、信販会社の審査によって申し込みしたリース会社でサブスクが利用できるかどうか決まります。
※信販会社とは、「販売信用を営む会社」のこと。代表的なところではオリコやジャックスなど、クレジットカードを発行している会社と言えばわかりやすいかもしれません。
注意したいのが、事故情報が信用情報機関から消えても金融会社の社内情報として記録が残っている可能性があるということです。
例)
過去に信販会社Aのローンを債務整理し、一定期間経過後、信用情報機関事故情報が消えたとします。その後、車のサブスクを利用しようとリース会社Bに申し込んだら、審査するのは信販会社Aでした。信用情報機関の事故情報は消えていても、信販会社Aの社内情報に事故情報が残っているため審査落ちしました。
このように社内情報として事故情報が残っているがためにリースの審査に通らない可能性は十分あります。
車のサブスクの審査に通るように、債務整理していない金融会社(信販会社)のサブスクを利用しましょう。
自己破産(債務整理)しても車のサブスク(カーリース)を利用する2つの方法
自己破産や債務整理をしたことのある方は、車のサブスク(カーリース)の審査で不利になります。
事故情報(ブラックリスト)の登録期間は、任意整理と個人再生の場合で約5年、自己破産は5年~10年となります。該当期間中はリースの審査に通るのは難しいでしょう。
しかし、事故情報が残っているけどクルマが必要になり車のサブスクを利用したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうした方が車のサブスクを利用するためにはどのような方法があるのか?代表的なものを2つ紹介します。
- 自社審査の車のサブスクを利用する
- 家族名義で車のサブスクを利用する
1.自社審査の車のサブスク(カーリース)を利用する
信販会社が提供する一般的な車のサブスク(カーリース)ではなく、販売店が独自に提供する「自社審査」でサブスクを利用するという方法があります。
自社審査のサブスクでは、販売店が直接立て替えてもらったクルマの代金を分割して支払っていく仕組みです。
一般的な車のサブスクとは異なり、信用情報機関に照会をかけることはしません。そのため、過去に自己破産などの債務整理の経験があっても、現在安定収入がある、錦三年数が長いなどの条件を満たせば利用できる可能性があります。
ただし、選択できる車種が限られている、高額な手数料や保証料が加算されるデメリットもあるので注意が必要です。
2.家族名義で車のサブスクを利用する
家族の同意の元、家族名義でリース契約し利用するという方法もあります。
たとえば、トヨタの車サブスク「KINTO」は任意保険もセットされており、契約者に使用を許可された方の運転中の事故が補償されるので、家族も運転可能です。
出典:KINTO
他にも、ナイル株式会社が運営する車サブスク「定額カルモくん」は、生計を一にする家族であれば契約者本人でなくてもリース車を運転できるとしています。
このように、自己破産や債務整理の経験がある方でも、安定収入がある配偶者などにリース契約してもらえば車を利用することは可能です。
※車のサブスクの審査についてはこちらの記事を参考にしてください。
この方法は、契約者となる家族が審査に通る必要があります。上記で紹介したKINTOと定額カルモくんは、審査に通るかWEBで確かめられます。定額カルモくんに至っては5分で確かめられる「お試し審査」もあるので、気軽に試してみましょう。
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【審査通過率95%】延滞や債務整理経験者も?noruca(ノルカ)
出典:noruca
株式会社クルカが運営する車のサブスク(カーリース)。審査通過率は驚異の95%と他社リースがダメだった人も安心して利用できます。もちろん、勤務先へのヒアリングや連帯保証人は不要です。
クレジット延滞や債務整理(任意整理や自己破産)した方の契約実績もあるほどで、他社と比べて柔軟な審査が特徴です。
選べる車はすべて新車かつ短期リースだから故障リスクが低いのも嬉しいポイント。
\自動車ローンが通らなかった方も!/
noruca(ノルカ)公式HPはこちら>>
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独自基準の審査でブラックOK!?ノレルプログラム
出典:ノレル
中古車のガリバー※が手掛ける車のサブスク「ノレル(NOREL)」では、通常の新車・中古車サブスクの他に【ノレルプログラム】という審査に通らない方やブラックリスト入りされている方向けのサービスがあります。
※株式会社IDOM CaaS Technology
出典:ノレル
ノレルプログラムは、信用情報に依存しない独自の審査基準のため、自己破産や債務整理、ブラックリスト入りしていて他社で断れた訳アリの人もクルマに乗れる可能性があります。
ノレルプログラムではノレル指定のクルマ(レンタカー)を契約し、1年間支払い実績(信用)を積み上げることでノレルの中古車リースも契約できるようになるサービスです。
ブラック入りしているけど早急にクルマが必須になってしまった方は検討してみてはどうでしょうか。
\まずはLINEで気軽に相談!/
ノレル公式サイトはこちら>>
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車のサブスクはメリットだけでなくデメリットも理解して利用すること
車のサブスク(カーリース)は便利なサービスですが、メリットばかりではありません。
たとえば車のサブスクには以下のようなデメリットがあります。
- 現金購入よりも金利・手数料の分だけ高く付く
- 原則として中途解約できない
- 改造・カスタムできない
- 残価精算を請求されることもある
デメリットもきちんと理解したうえでよく考えてから利用するのか決めましょう。
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まとめ
自己破産や債務整理などの経験があると、一定期間は車のサブスクを契約するのは難しくなります。しかし、100%車のサブスクが利用できないわけではありません。
家族名義で利用できるサブスクであれば、リース車を共用するという方法も取れます。あなた自身が審査に通らなくてもクルマに乗れる可能性はあるのです。
多くのリース会社はWEBや電話で審査に関する相談も可能です。家族名義で申し込んだほうがいいのかなど、わからないこと、心配なことがあればまずは相談してみることをおすすめします。