車のサブスクは契約終了後クルマを返却!返却以外の方法はある?

車のサブスク基礎知識

『車のサブスクって最後は返さないといけないの?』
『契約期間が終わったらどうすればいいの?』
『クルマが自分のものにならないからイヤなんだよな…』

車のサブスクは、契約が終了すると基本的にリース車両を返却しなければなりません。返却を前提としているからこそ、残価設定によって通常よりおトクな料金でクルマに乗ることができるのです。

ただし、リース会社によっては車を買い取る、再リース、車をもらうといったプランを用意しています。車を長く乗り続けたい場合は、こういったプランがあるリース会社も検討すると良いでしょう。

当記事では、車のサブスクの契約終了後の手続きについて詳しく解説していきます。

近年サブスクがブームということもあり、カーリースも「サブスク」と表現されることが増えています。車のサブスクもカーリースも月々定額で自由にクルマを使えるという点には変わりありません。そのため、当サイトでは基本的に車のサブスクに統一し解説しています。厳密に言うと両者には違いがあるので、サービスを選ぶ際は提供内容をよく比較検討したうえで決めることをお勧めします。

車のサブスクとカーリースの違いについてはこちらの記事をご参照ください。

車のサブスクは契約満了でクルマを返却。その理由は?

車のサブスクは、契約終了すると基本的にリース車両を返却しなければなりません。

車のサブスクは、カーローンのように車両代金を分割で払って購入するのではなく、クルマの利用料を支払って使用権を得るいわば賃貸借契約です。そのため、クルマの所有権はリース会社にあります。

リース会社からクルマを借りている状態ですから、契約が終了したらリース会社にクルマを返さなければなりません。

車を返却する車のサブスク2つのメリット

最終的にクルマを返さないといけないため「なんとなく損した気分になる」という意見もあります。しかし、クルマを返却する車のサブスクにはメリットもあります。

メリット1.残価設定があるから安い

返却を前提としている車のサブスクは残価設定があるので、通常よりも安い価格でクルマを使用することができるメリットがあります。

車のサブスクでは、返却したリース車両をリース会社が中古車として販売します。中古車は状態が良いほど高く売れるため、できるだけ価値を損なわずに使用してもらう必要があります。

そのため、リース車両を貸し出すときは、あらかじめ返却時のクルマの価値(残価)を設定し、車両価格から残価を差し引いた金額でリース料金を算出します。

たとえば、車両価格200万円のクルマを車のサブスクで3年契約するとします。3年後にはリース会社に返却するので、このクルマの3年後の残価を100万円とすると、200万円−100万円=100万円となります。

つまり価格200万円のクルマを100万円で3年間使用できるというわけです。

このように、返却を前提としているからこそ残価設定があり、通常よりも安い金額でクルマを使用することができるのです。

▼関連記事▼
車のサブスクの残価設定って何?残価の仕組み、メリット・デメリットを解説

メリット2.返すだけだからカンタン

車を購入した場合手放すときは

  • ディーラーに下取りしてもらう
  • 中古車買取業者に買取を依頼する
  • 廃車にする

など、車をどのようにして処分するのか自分で考えなければいけません。車を売るとなった場合は必要な書類を用意しなければいけませんので、手間と時間がかかるのもネックになります。

ですが、車のサブスクでは返却する場合はリース会社に車を引き渡すだけで手続きが完了します。面倒なことが一切ないのでラクです。

次の車に乗り換えるときもスムーズです。

車のサブスクは返却以外の方法も選べる

車のサブスクは、契約満了後は返却以外の選択肢を用意しているリース会社が多くあります。リース会社によって契約満了後の対応は異なるので、事前に確認したうえで自分にあったリース会社を選ぶことが大切です。

車のサブスクは返却以外に以下4つの選択肢があります。

  1. 車を買い取る
  2. 同じ車を再リースする(延長)
  3. 別の車に乗り換える
  4. 車をもらう

1.車を買い取る

契約満了時に残価を一括払いすることで、リース車を買取ってマイカーにすることができます。ただし、残価の支払い方法は一括払いなのでまとまったお金が必要になります。たとえば、残価50万円に設定したならば、買取するには50万円を一括払いする必要があるということです。

2.同じ車を再リースする(延長)

これまで乗っていた車をリース契約を継続したまま乗り続ける方法です。利用していた車が気に入った場合は再リースはありがたいサービスと言えるでしょう。

それまでの利用料金が継続となるわけではなく、あらためリース料金を計算し直します。再リース期間が終了した時点での車の下取り価格(残価)を予想し、それをはじめの契約時に設定した価格から差し引いてリース料金が決まります。当然ながら再リース期間中に発生する諸費用も加えられます。

再リースの場合、残価はかなり低く設定されるため毎月の利用料金は思っていたよりも高くなる可能性があります。

3.別の車に乗り換える

別の車で新しくリース契約をする方法です。一般的に、クルマを乗り換える場合はまとまったお金が必要ですが、車のサブスクなら頭金・初期費用0円なのでまとまったお金は不要です。大きな出費を抑えて次の車に乗り換えできます。

4.車をもらう

一部のリース会社では、契約終了後に車をもらえるオプションを用意しています。車をもらえるオプションでは、残価設定はありません。契約期間中に車両代金を全額払っているので、期間終了後にクルマを自分のものにすることができます。

最終的に車は自分のものになるので、傷やへこみ、走行距離制限などを気にせずより気軽に利用できます。また、返却しないので残価精算や原状回復費用を請求されることもありません。

注意点として、車をもらえるオプションは契約当初に選ぶ必要がありますなので、契約当初は返却を考えてたけど、いざ契約満了時に車をもらいたいと思ってももらうことはできません。

車のサブスクでクルマを返却する場合の注意点

契約終了後にクルマを返却するには、リース会社にそのままクルマを引き渡すだけで完了となります。下取りや廃車などのように面倒な手続きは不要。

ただし、返却するにあたって注意すべきことが3つあります。

  1. 残価精算で高額な費用を請求されることも
  2. 原状回復して返却する
  3. 走行距離制限を超えた場合は追加費用が発生する

1.残価精算で高額な費用を請求されることも

車のサブスクの契約方式は「オープンエンド方式」「クローズドエンド方式」の2種類あります。オープンエンド方式ではクルマを返却した際に残価精算を請求されることがあります。

たとえば、残価50万円で設定し、契約満了時のクルマの価値が30万円だった場合、契約者が差額20万円をリース会社に支払わなければなりません。

一方、クローズドエンド方式は残価精算を請求されることはありません。高額な残価精算を避けたい場合はクローズドエンド方式の車サブスクを選ぶといいでしょう。

▼関連記事▼
車のサブスクのオープンエンドとクローズドエンドの違い。メリット・デメリット、どんな人におすすめなのか解説

2.原状回復をして返却する

車のサブスクでは、車を元の状態に戻して返却しなければいけません。これを原状回復と言います。

たとえば、後から社外品のパーツをつけたり、車にステッカーを貼ったりしていた場合はすべて外して返却しなければいけません。他にも、傷やへこみがある場合は修理してから返却します。

原状回復せず返却した場合は、リース会社から原状回復費用を請求されます。

3.走行距離制限を超えた場合は追加費用が発生する

車のサブスクは、契約時に走行距離制限を設定します。返却時に走行距離制限をオーバーしている場合は追加費用が発生します。

ほとんどのリース会社は「1,500km/月」といったように、月間の走行距離制限を設定していますが、最終的に「月間走行距離×契約月数」のトータルがオーバーしていなければOKです。

基本的には「1kmあたり10円」といったように超過分を精算することになります。

例)走行距離制限1,500km/月、契約期間5年、1kmあたり10円で計算

この場合、1,500km×60ヶ月(5年)=90,000kmをオーバーしていなければ追加費用無し。

走行距離88,000km→追加費用なし

走行距離100,000km→10,000kmオーバーのため100,000円の追加費用

リース会社によって走行距離制限は異なります。月2,000kmとしているところがあれば月750kmと短いところもあります。車の使用頻度から自身に適した走行距離を把握し、超える心配がなさそうなリース会社を選ぶようにしましょう。

よくある質問

Q:車のサブスクは必ず返却しないとダメですか

A:基本は返却ですが、契約終了後の選択肢はリース会社によって異なります。様々な方法があるので、最終的に車をどうするのかきちんと考えたうえで決めるといいでしょう。

Q:車のサブスクの返却方法は?

A:車をそのままリース会社に返すだけです。特に手続きは必要ないので時間も手間もかかりません。

Q:返却する時に気をつけることは?

A:注意するのは「1.残価精算の請求」「2.走行距離制限」「3.原状回復」の3つです。場合によっては追加費用が発生します。具体的にどのような条件で追加費用を請求されるのか理解しておくといいでしょう。

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