車のサブスクとカーリースは同じ！？サービスの違い・選び方・注意点を解説

『車のサブスクとカーリースって何が違うの？』
『車のサブスクも結局カーリースでしょ？』
『どっちを選べば良いのかな？』

車のサブスクとカーリースはどちらも「月々定額でクルマに乗れる」という点で共通しており、両者に明確な区別はありません。一般的に、自動車メーカーが提供しているものは「車のサブスク」、そうでないものは「カーリース」と呼ばれる傾向があります。

しかし、細かなサービス面で比較すると意外と異なる部分が多々あり、全く同じサービスとは言えません。そこで、当記事では車のサブスクとカーリースはどこに違いがあるのか詳しく解説していきます。

車のサブスクとカーリースは同じ！？

結論から言うと、車のサブスクとカーリースは基本的に同じです。

どちらも費用コミコミで月々定額で車に乗れる点で同じであり、契約形態は「車の賃貸借」ですから同じサービスなのです。車のサブスクを新しく言い回したのが車のサブスクだということもできるでしょう。

その点を踏まえて、各サービスの仕組みはどのようになっているのか解説していきます。

車のサブスクの仕組み

サブスクとはサービスや商品に対して料金を支払うのではなく、権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことです。月々定額の利用料を支払うことで、企業が提供する商品・サービスを利用できる仕組みです。

車のサブスクの場合、毎月定額料金を支払うことで期間中に貸し出される車をマイカーのように使用することができます。

カーリースの仕組み

リースとは、中長期に渡って商品等をリース会社から借り入れることです。カーリースでは、ユーザーが希望する車をリース会社が購入し、ユーザーは月々定額の使用料を支払うことでリース車をマイカーのように乗ることが可能です。

車のサブスクもカーリースは定額料金を払ってクルマに乗れるサービス

このように車のサブスクとカーリースは、いずれも「月々定額料金を支払うことでサービスを提供する会社の車に乗れる」という点で共通しており、大きな違いはありません。

一般的には、自動車メーカが運営しているものは車のサブスク、それ以外はカーリースを謳っている傾向があります。

ただし、車のサブスクとカーリースは細かいサービスの部分でいくつか違います。次章で車のサブスクとカーリースの細かなサービスの違いを見ていきましょう。

車のサブスクとカーリースは細かいサービス面で違いがある

車のサブスクとカーリースは基本的に同じですが、細かなサービス面でいくつかの違いがあります。自動車メーカーが提供する車のサブスクと、自動車メーカー以外が提供する一般的なカーリースの主な違いは下表の通りです。

①取り扱い車種

■車のサブスクは車種・グレードが限定的

車のサブスクは、トヨタやホンダなど自動車メーカーが提供しているサービスの場合は、そのメーカーの車種のみ取り扱っています。グレードは人気が高いものだけに絞り、オプションも人気があるものをパッケージングして複数用意した中から選択することが多いです。

■カーリースは車種・グレードの選択肢が幅広い

一方、カーリースは主要メーカーの車を取り扱っている会社が多く、国産全メーカー・全車種から選べるところもあります。グレードやオプションも自由に選べることが多く、選択肢が豊富です。

②契約期間の違い

■車のサブスクは3〜7年の短期契約

車のサブスクは契約期間が3年〜7年といった短期間を主流としているところが多いです。中古車のサブスクだと1ヶ月単位で貸し出している業者もあり、短い期間で車を使いたい人や短いサイクルで色んな車に乗り換えたい人に向いているサービスです。

■カーリースは5〜11年以上の長期契約

カーリースは5年以上の長期契約が一般的です。最長で11年契約も可能なリース会社もあります。カーリースは長期契約を前提としているため、短期間だけ車を借りたい人には不向きなサービスです。

③月額料金の違い

■車のサブスクは維持費コミコミで月額料金が高め

車のサブスクは税金・保険・メンテナンス・消耗品・車検費用も含まれているため、月額料金は高めです。ただし、手厚いサービスが受けられるので、クルマに詳しくない方やクルマの管理は業者に任せたい方には大きなメリットと言えます。

■カーリースは必要最低限の費用で月額料金は安い

カーリースは月額料金に含まれる費用は必要最低限のものだけとなるので、サブスクに比べると月額料金は抑えられます。メンテナンスパックなどに加入してメンテナンスや消耗品、車検費用をコミコミにすることも可能ですが、当然その分月額料金は高くなります。

④メンテナンス・車検の違い

■車のサブスクはディーラーでメンテナンスが受けられる

車のサブスクはディーラー（正規販売店）でメンテナンスを受けることができます。たとえば、トヨタKINTOならトヨタディーラー、日産クリックモビなら日産ディーラーでメンテナンスが受けられます。

ディーラーではメーカーのスペシャリストが在籍しているため、質の高いメンテナンスが受けられ安心感や信頼性が高いです。最新のコンピューター制御をされている車でも専用の機器で故障診断や解析してもらえる設備が整っているので、突然の故障やトラブルにも即座に対応してもらえます。

ディーラーのメンテナンスは費用が高めですが、サブスクはメンテナンス費用もコミコミなので安心です。費用変動の心配もありません。

■カーリースは提携する整備工場でメンテナンスを受ける

カーリースのメンテナンスは、リース会社が提携・指定する整備工場で受けることになります。代表的なところは街の自動車整備工場やカー用品店、ガソリンスタンドなどが挙げられます。ディーラーと比べてメンテナンスにかかる費用が割安な設定をされていることがメリットです。

反面、ディーラーと比較すると設備面が劣っている場所が多く、整備スタッフの技術力は店舗によって差があるため当たり外れが激しいという点もあります。点検を依頼する前にネットで口コミなどを確認するのが良いでしょう。

⑤任意保険

■車のサブスクは任意保険もコミコミ。加入手続き不要

メーカー系の車のサブスクでは任意保険もサービスに含まれています。自分で加入手続きする必要はありません。業者によっては団体契約でおトクな保険料と手厚い補償の任意保険に加入できます。保険料が同一で何度使用しても値上がりがないといった大きなメリットがあります。

ただし、保険等級を引き継げないケースもあるので、中断手続きするなどの注意が必要です。

■カーリースは任意保険を自分で加入手続きが必要

カーリースの場合は、任意保険は自分で加入することになります。保険会社や補償内容を自分で決めなければいけないので手間がかかります。

保険等級を引き継ぎできるので、これまで等級を育ててきた保険がある人も安心です。

⑥中途解約の可否

■車のサブスクは中途解約も可

車のサブスクは基本的に中途解約も可能です。理由を問わず解約できる業者もあるので、ライフスタイルの変化に応じて車を使いたい人に向いてます。ただし、解約金・違約金はかかりますので、事前に確認しておくのが良いでしょう。中にはいつでも無料で中途解約できる業者もあります。任意保険がコミコミであれば、全損・盗難による中途解約は無償で対応してもらえます。

■カーリースは中途解約不可

カーリースは原則として中途解約不可です。やむを得ない事情がありリース会社が認めた場合に解約ができます。サブスク同様に解約金・違約金がかかります。全損や盗難の場合は強制的に解約となりますが、解約金・違約金は自己負担となりますのでカバーできる任意保険に加入しておくことをおすすめします。

車のサブスク・カーリース主要10社の違いを比較

車のサブスクとカーリースはいずれも月々定額料金を支払うことでクルマに乗れるサービスで、細かいサービス面で両者にはいくつかの違いがあることをお伝えしました。

さらに言えば、会社ごとにもサービス内容は異なります。そのため、「車のサブスクか？カーリースか？」ではなく、各社のサービス内容を比較し自分にあったサービスを見つけることが重要です。

ここでは車のサブスク・カーリース主要10社を比較し、各社の特徴をご紹介していきます。

トヨタKINTO（キント）

※2024年2月19日時点の情報です。月額料金はボーナス払いありで算出

自動車メーカー大手TOYOTAが提供する車のサブスクリプションサービス。クルマの維持費が全てコミコミで月額1万円台〜トヨタの新車に乗ることができます。

KINTOなら「面倒な手続き・支払い・クルマの管理」すべてお任せのフルサービス。月額料金を払うだけでOK。まとまった出費、急な出費がなく安心。ライフスタイルの変化に合わせて、契約期間中に解約や乗り換えもできます。

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日産クリックモビ

※2024年2月19日時点の情報です。月額料金はボーナス払いありで算出

クリックモビは日産自動車が提供する車のサブスクリプションサービス。スマホで申し込んで郵送で契約、自宅納車なので一切来店することなく日産の新車に乗ることができます。売れ筋のグレードのみをラインナップし、ドラレコ・ナビ・ETCを標準装備するなど初めての方でも迷わず車選びできるので安心です。

任意保険（自動車保険）も月額料金にコミコミにすることができ、サブスク申し込みと同時に加入手続きも済ませられます。等級の引き継ぎも可能です。

三菱ウルトラマイカープラン

※2024年2月19日時点の情報です。

ウルトラマイカープランは三菱自動車が提供する車のサブスクリプション。車検やメンテナンス費用、自動車保険もコミコミで出費の見極めがつくので安心してクルマを使用できます。頭金やボーナス併用払いも利用でき支払い方法もフレキシブル。

付帯される自動車保険は補償内容が充実。対人・対物賠償、人身傷害保険は無制限。レッカーやロードサービスなども付帯され、専用コールセンターで対応するのでもしもの時にも安心です。

SOMPOで乗ーる（そんぽでのーる）

※2024年2月19日時点の情報です。

損保ホールディングスとDeNAの共同出資会社によるカーリース。国産車だけでなく輸入車も全メーカー全車種から選べるラインナップの幅が魅力的なサービスです。メーカー縛りがないので、利用者の目的・用途にあった一台を見つけられます。カーシェアサービス「Anyca（エニカ）」でクルマをシェアすることで月々の負担を減らすことも可能。クルマは必要だけど使用頻度は高くないといった人にもおすすめです。

SOMPOで乗ーるはオプションも充実。「残価保証オプション」「中途解約オプション」や任意保険もセットにできるなど、希望に合わせて柔軟なプランを組むことができます。

ニコノリ

※2024年2月19日時点の情報です。月額料金はボーナス払いありで算出

ニコノリは株式会社MICが提供する月々5,500円〜新車に乗れるカーリースサービス。全国どこでも納車、WEBと郵送で対応可能だから近くに店舗がなくても大丈夫。最短2週間のスピード納車でいち早く新車に乗れます。

オンライン商談もできるうえに年中無休で365日対応OKなので自分の都合に合わせて手続き可能。信販会社4社と提携しているから、審査通過のチャンスが他社より多いのも特徴。審査に不安な人も利用しやすいです。

おトクにマイカー定額カルモくん

※2024年2月19日時点の情報です。

ナイル株式会社が提供するカーリースサービス。最長11年契約で月額料金を抑えて新車に乗ることができます。7年以上契約にもらえるオプション加入で最後はクルマをもらうこともできるので、1台の車に長く乗り続けられるのもカルモくんの魅力。

メンテナンスパックに加入すればメンテナンスや車検費用を定額化できるので家計管理もラクに。全国30,000店舗以上の整備工場で対応してるので出先でのトラブルも安心です。

NOREL（ノレル）

※2024年2月19日時点の情報です。

中古車買取・販売でお馴染みのGulliver（ガリバー）が提供するカーリースサービス。新車プランの他にマンスリーレンタカーと中古車リースも利用できます。契約期間も最短30日、最長9年と短期契約も長期契約も可能なのでライフステージの変化に柔軟に対応できるのが特徴です。

審査に通らなかったとしても、自社サービスの「ノレルGO」で実績を積めば新車リースや中古車リースを利用することも可能。LINEでコンシェルジュに相談できる気軽さもNORELの魅力です。

リースナブル

※2024年2月19日時点の情報です。月額料金はボーナス払いありで算出

株式会社三和サービスが提供するカーリース。独自仕入れで「どのお客様もどこよりも安く新車に乗ってもらう」をモットーに月額料金も最安で乗ることができます。自社在庫があるためスピード対応。全国でどこでも納車可能です。

正規ディーラーと全く同じ保証が受けられるので安心。全国ディーラーサポートで契約後のアフターケアもお任せ。いつでも解約・買取もOK。期間中の違約金の発生なし。リースナブルなら乗り換えも思うままにできます。

ピタクル

※2024年2月19日時点の情報です。月額料金はボーナス払いありで算出

三菱オートリース株式会社が提供するカーリース。ピタクルは、結婚や引っ越しなど一定条件を満たし所定の書類提出と車両返却で、負担金なしで中途解約・乗り換えが可能です。クローズドエンド方式だから残価精算もなく安心。最後は車を買い取ったりもらうこともできるので、希望に合わせてプランが組めます。

オリックスカーリース

※2024年2月19日時点の情報です。

オリックスカーリースは1984年に開始した老舗の個人向けカーリースサービス。5年〜11年の中長期契約で自分の希望に合わせた乗り方ができます。特典の「オイル交換無料クーポン・車検無料クーポン」で期間中のオイル交換やオイルエレメント交換、車検が無料で受けられます。一定期間経過後は無料で中途解約や別の車への乗り換えも可能。最後はクルマをもらうこともできます。

車のサブスクとカーリースにそれぞれ向いてる人

車のサブスクとカーリースは細かなサービス面で違いがあるので、何を求めるかによって向き不向きがあります。

クルマのことは全てお任せしたい人や、短期間での乗り換えを考えている人は車のサブスクが向いています。一方、長期間同じ車を利用したい人や、必要最低限のサービスでいいから月額料金を抑えたい人はカーリースが向いています。

車のサブスクが向いてる人

車のサブスクは以下のような人に向いています。

■クルマのことは全てお任せしたい人

クルマに関する手続き・支払い・管理など面倒ごとはすべて提供している店舗に任せたいと考えている人は車のサブスクが向いています。

車のサブスクは、基本的にフルサービスとなっています。フルサービスの内容には、車両代金・登録諸費用・メンテナンス費用・各種税金・保険・車検・故障修理費用などが月額料金に含まれています。

サブスクはWEBや店舗で申し込んだ後は販売店でクルマを受け取るだけ。任意保険の比較や検討、毎年の税金の支払いなど、これらの手続きや支払いは店舗側で代行してくれるのでわずらわしい手間はかかりません。カンタンに乗り始めることができます。

また、自分から連絡しなくても点検の時期になるとお知らせがあり、きちんと整備してもらえるのでクルマの管理も心配無用です。

契約満了したらクルマを返すだけ。売却や廃車など面倒な手続きは一切必要ありません。サブスクなら、最初から最後まで面倒ごとはお任せできるので管理がラクな点は大きなメリットだと言えるでしょう。

■短期間で乗り換えを考えている人

短期間で新しい車に乗り換えたい人にもサブスクは向いています。車のサブスクの契約期間は3〜5年、長くても7年までなのでクルマが故障する前に乗り換えられます。

また、自動車メーカーによっては契約期間中でも割安な手数料を支払うことで別のクルマに乗り換えられるプランも用意しています。色んなクルマを乗り継ぎたい人にとってはサブスクはかなり魅力的だと言えるでしょう。

カーリースが向いてる人

カーリースは以下に当てはまる人に向いています。

■長期間同じ車を利用したい人

クルマは一台を長く乗り続けたい人にはカーリースが向いています。カーリースも契約満了するとリース車両を返すことになりますが、契約期間が最長11年もあるため長く乗り続けられます。

運転に慣れたクルマだからそのまま使い続けたい、車を気にっているというなどの理由で長く乗り続けたい人も多いでしょう。カーリースであればそれも可能です。

また、リース会社やプラン次第では最後にリース車両を買い取ったりもらったりすることもできます。期間が終了しても同じ車に乗りたい場合は、こういったリース会社やプランも検討してみると良いでしょう。

■月額料金を抑えたい人

カーリースの月額料金に含まれる費用は、車両代金・登録諸費用・税金・自賠責保険が基本となります。プランによって内訳は多少異なりますが、サブスクと比べると月額料金に含まれる費用は少ないです。そのため、月々の支払額を抑えてクルマに乗ることもできます。

メンテナンス費用、車検費用などはその都度発生した時に支払うことになります。最近のクルマはメンテナンス費用がそこまでかかりませんし、新車なら故障しても保証がついてるので余計な出費にはならないでしょう。自分でメンテナンスができるのであればメンテナンス費用も抑えられるので、維持費すべてコミコミのサブスクよりもコストは抑えられる可能性が高いです。

■クルマはメーカー問わず選びたい人

車のサブスクは自動車メーカーが提供しているサービスが多く、好きな車を選ぶ場合はそのメーカーで申し込みすることになります。しかし、カーリースであれば全メーカー・全車種から選べて、乗り換えも別メーカーにすることもできます。

メーカーに縛られず色んな車を選びたい人はカーリースが向いているでしょう。

車のサブスク・カーリースの注意点

車のサブスク・カーリースはまとまった初期費用なしで気軽に新車に乗れるメリットがあります。しかし、契約内容をきちんと理解しないで利用すると余計な費用を請求されたり失敗したりする可能性もあるので注意が必要です。

ここでは、車のサブスク・カーリースを利用する前に抑えておくべき注意点を解説します。

1.契約方式を確認すること

車のサブスク・カーリースは料金形態が様々。その中でも抑えておくべきは「契約方式」です。オープンエンド方式とクローズドエンド方式の2種類あり、いずれも残価設定によって月額料金を抑えられますが内容が大きく異なります。

オープンエンド方式はユーザーに残価を公開するため、残価をいくらに設定したのかを知ることができます。残価を高く設定し月額料金を安くすることも可能です。ただし、契約満了時に返却車両の査定価格が残価を下回った場合、ユーザーが残価精算（差額負担）しなければなりません。

一方、クローズドエンド方式は残価を非公開としているためユーザーは残価をいくらに設定しているのか知ることができません。基本的に月額料金はやや高めですが、残価精算がありませんので安心です。

オープンエンド方式は、車の価値が下がらないように丁寧に乗る自信がある方や、最後は買い取りしたい方におすすめです。クローズドエンド方式は契約満了時に面倒な精算手続きを避けたい方におすすめです。

2.月額料金に含まれる費用の内訳を確認すること

車のサブスク・カーリースは、費用コミコミの月々定額です。しかし、選ぶ会社・サービスによっては月額料金とは別に支払いが発生することもあります。これは、月額料金に含まれる費用が異なるためです。

たとえば、KINTOだと税金・保険（任意保険も）・車検・メンテナンス・故障修理など車の維持費ほぼすべてが月額料金に含まれています。保険料や車検の支払いをする必要はありません。月額料金とは別に支払いが発生するのはせいぜいガソリン代くらいなもの。急な出費や、まとまった出費がないから家計的にも助かります。

一方、必要最低限の費用しか含まれていないと月額料金とは別に様々な費用の支払いが発生し、管理が大変になります。

特にカーリースだと、任意保険や車検・メンテナンス費用は料金に含まれていないので、その都度支払いすることになります。オプションでこれらの費用をコミコミにできるリース会社もあるので、月額料金に何の費用が含まれているのか確認してから利用しましょう。

3.走行距離制限を設けている

車のサブスクもカーリースも、車両を返却することを前提としている場合は走行距離制限が設けられています。契約期間で想定される走行距離をあらかじめ決めており、この距離を超えると超過料金が発生します。

例えば、走行距離制限が1,000km/月で5年契約の場合、1,000km×60ヶ月＝60,000kmとなります。車両返却時の走行距離が60,000kmを超えていなければ超過料金は発生しません。

車を日常使用する程度であれば月1,000kmもあれば必要十分ですが、通勤や長距離走行が多い人は注意が必要です。

4.カスタム、喫煙、ペット乗車は禁止されている

車のサブスクもカーリースも、「カスタム」「喫煙」「ペット乗車」はいずれも禁止されています。

仮にカスタムした場合は、原状回復（元の状態に戻すこと）して返却となりますので注意が必要です。原状回復せず返却した場合は原状回復費用を請求されます。喫煙やペット乗車は、車内に臭いや汚れがついてクリーニングが必要となった場合に費用が発生します。

他にもボディに傷やへこみが付いていた場合は修理費用を請求されることもあります。通常使用の範囲でついた小さな傷やへこみであれば修理費用は請求されないケースもありますが、判断基準は会社によって異なるのでこの点も覚えておくと良いでしょう。

5.中途解約は解約金・違約金がかかる

車のサブスクもカーリースも、契約期間が満了する前に解約する場合は解約金・違約金が発生します。解約金・違約金の計算方法は会社によって異なるので事前に確認しておきましょう。

一般的には中途解約の解約金・違約金は残りの期間分の月額料金です。例えば、月額3万円で5年契約だった場合、残り1年で解約した場合は60万円の解約金・違約金が発生します。ただし、これに加えて事務手数料や遅延損害金など上乗せされることもあるので、詳細は契約する店舗で確認しましょう。

中には、ライフスタイルの変化で途中で解約する可能性があるかもしれないという方もいるでしょう。そのような方は、解約金0円で中途解約可能なサービスや契約期間が比較的短いサービスを利用すると計画が立てやすくなります。

まとめ

車のサブスクもカーリースも基本的に同じサービスです。月々定額料金を支払い車を使用することができます。

ただし、サブスクは月額料金に含まれる費用が多くフルサービスで提供されるため月額料金は高くなることがほとんどです。一方、カーリースはサービス内容はサブスクに比べると劣りますが、月額料金を抑えられる、一台に長く乗り続けられるといった特徴があります。

会社ごとにも選べる車種や契約期間、サービス内容に違いがあるので、「車のサブスクか？カーリースか？」ではなく、各社を比較して自身にあうものを選ぶと良いでしょう。

よくある質問

Q：車のサブスクとカーリースの違いは？

A：車のサブスクとカーリースは基本的に同じサービスですが、会社ごとに選べる車種や料金体系、サービス内容等は異なります。そのため、自分の希望に合う会社を選ぶことが大切です。

Q：車のサブスク・カーリースとクルマを購入するのはどっちが得ですか？

A：一台のクルマを長く乗り続けるなら購入するほうが得になります。3〜5年程度の短期間で乗り換えるならサブスクやカーリースのほうが出費は抑えられます。長くなるほどサブスク・カーリースは総支払額が高くなります。

Q：車のサブスク・カーリースは残クレやカーローンと何が違うの？

A：残クレやカーローンも月々一定の金額を支払いますが、税金や保険、メンテナンス、車検などの維持費用は別で支払いが必要となります。サブスク・カーリースはこれらの費用も含めて月々定額となっており、実費での支払いがない点が大きな違いです。